回転塗装 Rの技術の波及効果
Dr.TAKUBO's COLUMN
回転塗装とは
1990年頃までは、吊り下げ式ロボットの網塗り(直行塗り)を追求していました。
ユーザーから、さらなる量産効果と低コスト化を要求され、考えていた。その時はスピンドル塗装真っ盛り。量産効果はあるが塗料コストがかかりすぎる。回すというところに考えが進み、円形の治具に複数個のワークを取り付けてロボット塗装した。
社長曰く「なんで気づかなかったのだろう」と。
1997年に吊り下げロボットによる回転塗装技術を本格導入。
量産効果は高く、塗料消費も減り、薄膜で製品が仕上がった。これがかの「1g」広告です。
携帯電話のボディは約1gの塗料で塗装が実現可能になった。
塗料スラッジも減り、産廃コストも大きく削減。そして、その波及効果で設備が次々にリピートされた。携帯電話のニュースが毎日続いた頃のことでした。
その後、自動車部品業界や、モバイル精密機器、化粧品、食器ボトル、カメラやレンズボディなどさまざまに波及しました。
Rの技術の波及効果で。
液体を霧化するファジーなスプレー塗装は、効率を考えると複数個のワークを回すことが重要であること。すなわち「Rの技術」の「待ち受け塗装」が基本であることに。