ドラゴンラインの動き(DRAGON LINE)
アキュームレート式コンベアライン
最低の塗装ランニングコスト世界一を目指して
タクボエンジニアリングは、ソフトボーイプロによる回転塗装Rの技術をより確かなものにするために、専用高効率コンベアラインを独自に開発しました。塗装時にロボットブース前のコンベアのみ停止させるアキューム機構を開発。コンベアライン上、塗装ロボットソフトボーイプロの左右に配置し、これを実現しました。
ドラゴンラインの役目と効果
ドラゴンラインの動き
一般的なロボット塗装では、連続して動くコンベアラインに対して、追従して塗装する様に設計します。大量生産を目的とした場合、塗る部分を大きくしないと大幅な量産を計画しにくいためです。したがって、塗装ブースを大きくせざるを得ません。
1台で複数ガン装着可能なラインダンサーなどの量産型塗装ロボットは、塗装ブース内のコンベアを塗装時のみ一時停止させることで、ブースを小型化でき、給気コストを抑えることができます。
ラインを一時停止させること即ち、量産効果を高めランニングコストを下げることになる訳です。
配置レイアウト
コンベアライン上の塗装ロボット(塗装ブース)にライン前後(両左右)にアキューム機構を配置
流れ
- 塗装を開始すると、左側のアキュームは滞留を始め、同時に右側のアキュームは放出を開始。
- 塗装が終わると、左側の滞留したアキュームが高速で放出し、同時に右側のアキュームは高速で滞留を開始。
ラインを停止させて塗るということ
回転塗装Rの技術は、円形の回転治具にワークを取り付けて治具毎正逆回転させて塗装します。
コンベアライン上に配置させたワークをロボットブース前(塗装時)のコンベアラインを停止させ、回転塗装で高品位に仕上げます。
なぜラインを停止させるのか。
- ラインを停止させて塗装することにより、回転塗装時における品質が向上します。
- 「じっくり塗って速く仕上げる」Rの技術によるタクボ独自の塗装理論で丁寧に仕上げるという考えがあります。
なぜアキューム機構か。
- ロボットの左右にアキューム(滞留)機構を設けることで、塗装ブース前のみラインを停止させることができる。
- 大量生産向け塗装ロボット、スーパースピンドル300Cや、ラインダンサーなどに搭載するガン数を最大化した場合にブースが通常より小型化できる
空調エネルギーコストの削減
塗装ブースを小型化することで、給気コストを大幅に軽減させることができます。
低コスト、大量生産を実現する
目指す生産量に比例して、給気エネルギーコスト等のコストが増大化します。
ドラゴンラインは、アキューム機構で塗装ブース前を停止させることにより、塗装ブースを大きくせずに大量生産が可能になります。
対応ロボットと対象ワーク
対応塗装ロボット ソフトボーイプロシリーズ
- ラインダンサー:4gunから8gun(8×2gun)
- スーパースピンドル300C:4gunから6gun
対象ワーク
小物部品:自動車部品関連、モバイル通信機器、スマートフォン、携帯電話機類、他