プレパージ、ポストパージ(DRY TEC)
塗装専用乾燥機の安全機能
品質も安全もコストも兼ね備える乾燥機 ドライテック
塗装専用乾燥機「ドライテック」は、間接加熱方式を採用。安全に乾燥作業可能な乾燥機です。単に乾燥させる乾燥機ではなく、安全で高品質な乾燥生産が可能な設計になっています。その機能の中に安全機能のプレパージ、ポストパージが設計されています。
プレパージとポストパージ
プレパージとは
乾燥室内の空気を強制的に事前換気することをプレパージ(pre-purge)と言います。 点火する前に乾燥炉内に溜まっている溶剤や未燃ガスを排風機で排出して、ガス爆発を未然に防ぎます。 乾燥室内に滞留する生ガスや溶剤ガスに起因する火災爆発事故を未然に防止する目的で設計されています。
ポストパージとは
乾燥室内の空気を強制的に事後換気することをポストパージ(post-purge)と言います。
乾燥機を消火後、残留燃焼ガスを除去するために、一定時間炉内や燃焼室内に外気を送風して 換気を行い、爆発の危険を除去します。
乾燥作業後、被塗物より発生した溶剤ガスの排出、乾燥室内に滞留する熱気の冷却等が目的に設計されています。
プレパージとポストパージの必要性
なぜ、プレパージとポストパージが必要か?
溶剤を含む塗料の塗装完了時から溶剤は蒸発を始めます。 通常バッチ式乾燥の場合作業ごとに台車に乗せ乾燥炉に据え置く場合があります。 乾燥炉が塗装物で一杯になった時点で乾燥機の乾燥を始める時には炉内は蒸発した溶剤で充満します。
爆発の危険性を回避
炉内が溶剤の蒸気で充満している状態で火種が炉内へ入ると溶剤の蒸気に引火して爆発が起こります。
そのような事態を防ぐためにドライテックはプレパージ、ポストパージ機能を設計しています。
充満した溶剤を炉外へ逃す(炉内の濃度を薄める)ためにプレパージを行います。また、乾燥後の炉内の溶剤濃度を薄めるためにポストパージを行います。
爆発の危険性 原理
バッチ乾燥では、塗装物を台車に乗せて炉内へ。炉内が一杯になると乾燥(火入または点火)を始める場合があります。そのときに炉内は塗装物の塗料から蒸発した溶剤で充満します。その時点で種火が炉内に入ると引火し爆発の危険性が高まります。
間接加熱方式
ドライテックは、燃焼室と乾燥炉(乾燥室)が分離されています。炉内(乾燥室内)へ火種が入らない構造になっており、点火時に引火して溶剤爆発の恐れはありません。
消防法適応 間接加熱方式 ドライテック
ドライテックは間接加熱方式を採用しており、塗装乾燥機における消防法や都道府県条例に適応しています。