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安全仕様(DRY TEC)

ドライテックの安全仕様 危険物乾燥に関する法規制に準拠しています。

ドライテックは塗装用乾燥炉。危険物乾燥炉の法律や条例に準拠

安全 イメージ写真
安全 イメージ写真

ドライテックは、塗装用乾燥機であるが故に間接加熱方式をはじめとして安全仕様を考えています。

ドライテックとは

概要

塗装用乾燥機 ドライテック イメージ写真
塗装用乾燥機 ドライテック イメージ写真

タクボエンジニアリング製排熱回収型熱風乾燥機「ドライテック」は、〝安全性〟〝経済性〟を如何なる条件下にても均ーな炉内温度を保ち、不良品を作らない機械として長年の経験と実績により開発した乾燥機で、業界の高い評価を得て広く愛用されています。

「ドライテック」は全機種、排熱回収型間接熱風方式による強制吸気・排気を行う乾燥機で、運転に必要な機器は全て本体に組込まれています。特に水切り乾燥や塗装焼付乾燥に適し、燃料はプロパンガスを標準としますが、都市ガス・天然ガス・プタンガス・電気その他等々使用可能です。(但し供給ガス圧力は低圧に限ります。)

「ドライテック」は、東京都火災予防条令に対応した安全措置を講じてあります。

特徴

乾燥機本体は全てパネル組立方式なるため、工場間口が小さくても、大きな乾燥機が搬入できます。乾燥室内は棚段式(op)・台車式いずれも使用可能なるよう、床パネルは平板構造になっています。

燃焼室内の燃焼ガス及乾燥室内の、水切り乾燥時の水分や焼付乾燥時の塗料溶剤及煙を含む排気熱は、タクボエンジニアリング製熱交換器により、燃焼した熱気は、新鮮外気を吸入した吸気側にプレートヒーティング方式により熱だけを伝達し、排気ダクトより外部へ排出します。

乾燥室内の空気は、毎分5m3と換気量が多いため、水切り乾燥にも適し、塗料溶剤が乾燥室内に多く発生しても爆発下限界に達せず安全です。また、乾燥室内の温度差は、強制循環方式なるため士5℃以内に保ち、むらのない乾燥・焼付が可能になります。本体には全て過熱防止装置が装備されています。

ドライテック 主な安全仕様 抜粋

主な仕様(抜粋)

ドライテック制御盤写真 例
ドライテック制御盤写真 例

ドライテックには、さまざまな安全装置を安全設計し、施しています。

塗装用危険物乾燥機であるからこそ、必要不可欠な乾燥機として、安全・安心・高品質を目指して開発されています。

温度制御方式

  • 時間比例制御
  • ON/OFF制御(省エネバーナー)

乾燥タイマー

乾燥終了ブザー付(断続音)

警報ブザー

異常時警報(連続音)

異常停止

異常確認回路によるガス遮断

安全装置(抜粋)

風圧スイッチ

バーナーの燃焼に必要な空気の量と循環ファンの正常運転を監視し、不完全燃焼、空焚きを防止する。

フレームロッド

パイロットの炎を確認した後、バーナーのメインガスバルブが開き点火する。

温度調節計 (高温異常付)

  • 炉内温度が設定値を超えた場合、バーナーの燃焼を自動的に停止する。
  • バーナー自動停止(及び全てが異常停止): 炉内=250℃、バーナー=200℃ ←温度は任意

ガス圧スイッチ

ガスの圧力を絶えず検知し、ガス圧が異常に高くなった場合や異常に低くなった場合、バーナーの燃焼を自動的に停止する。(op)

地震検知器

震度5以上の地震が発生した場合、バーナーの燃焼を自動的に停止する。(op)

プロテクトリレー

バーナー回路の心臓部にあたるリレーで、バーナーの確実な着火制御を行う。

天井パネル

  • 全面が防爆口構造。
  • 「爆発放散口」(op)

ドライテックは、危険物乾燥設備の法律等に準拠しています

危険物乾燥

引火性 アイコン
引火性 アイコン

塗装における「危険物乾燥」とは、危険物に分類される塗料や溶剤が含まれた被塗物を乾燥させるプロセスを指します。危険物とは、火災や爆発の危険がある物質で、特に有機溶剤や可燃性の塗料が使用されている場合、乾燥過程でその蒸気が発生し、引火や爆発のリスクが伴います。

危険物乾燥とは

  • 可燃性溶剤の使用
    - 塗料には非常に可燃性が高い有機溶剤が含まれており、乾燥過程で溶剤が揮発し、その蒸気が炉内に充満すると、引火性が高まり危険な状況が生まれます。 → 直火式乾燥機は不向き
  • 乾燥炉の使用
    - 塗装後、乾燥炉を使用して塗膜を硬化させる際、残存する溶剤が引火しやすくなります。
    適切な換気と温度管理が必要です。
  • 静電気の発生
    - 塗装工程や乾燥工程中に静電気が発生すると、可燃性蒸気に引火する危険があります。
    静電気対策が不可欠です。
    引火 静電気 イメージ写真
    引火 静電気 イメージ写真

危険物乾燥設備

「危険物乾燥設備」とは、塗装工程などで危険物に分類される塗料や溶剤を含む製品を安全に乾燥させるための専用設備です。この設備は、火災や爆発のリスクを低減するために特別な設計が施され安全機能や特徴を持っています。

危険物乾燥設備 (安衛則第287条第4号) 乾燥設備(熱源を用いて火薬類以外の物を加熱乾燥 する乾燥室及び乾燥機)で、危険物又は危険物が発生 する乾燥物を加熱乾燥するもの又はその附属設備

  • 防爆設計:
    ドライテックは、内部で発生する可能性のある引火や爆発を防ぐために、間接加熱方式を採用。火花などが乾燥室内(炉内)へ入らないように設計された乾燥機です。
  • 通気・排気システム:
    揮発した有機溶剤の蒸気を効率的に排出するために毎分5m3の換気システムが搭載されており、炉内中の危険な濃度を防ぐようにしています。また、排気ガスを適切に処理する装置が組み込まれていることもあります。
  • 温度制御システム:
    乾燥プロセスの温度を厳密に管理するためのシステムがあり、危険物の引火点に達しないようにします。これには、温度センサーや自動制御機能が含まれます。
  • 安全監視システム:
    ガス検知器や火災警報器などの監視システムが設置されており、異常が発生した場合に自動的にプロセスを停止する仕組みがあります。
  • 法規制対応:
    消防法や労働安全衛生法などの関連法規に基づいた設計と運用が行われており、定期的な点検やメンテナンスが求められます。また、設置に関して管轄の消防署への設備の届出が必要となります。

危険物乾燥設備に関連する主な法律と規制

法律と規制 イメージ
法律と規制 イメージ

消防法

  • 概要: 消防法は、火災予防と災害対応に関する基本的な法律であり、危険物の取り扱いや保管に関する規制を定めています。
  • 関連条項:危険物の製造、貯蔵、取扱いを行う施設は、適切な防火・防爆対策が義務付けられており、乾燥設備についても防火設備や避難経路の確保が求められます。

労働安全衛生法

  • 概要:労働者の安全と健康を確保するための法律です。危険物を扱う設備においては、作業環境の安全管理が厳しく求められます。
  • 関連条項:危険物乾燥設備を使用する場合、労働者への適切な教育や安全装置の設置、定期的な設備点検が義務付けられています。

有機溶剤中毒予防規則

  • 概要:有機溶剤を使用する作業環境における中毒の予防を目的とした規則です。
  • 関連条項:有機溶剤を含む塗料を乾燥させる際には、換気設備の設置や溶剤蒸気の濃度管理が求められます。

建築基準法

  • 概要:建築物の安全性や使用目的に応じた構造を規定する法律です。
  • 関連条項:危険物を扱う設備を設置する場合、施設の構造や配置、使用材料について防火・防爆性が考慮されなければなりません。

大気汚染防止法

  • 概要:大気汚染の防止を目的とした法律で、特に揮発性有機化合物(VOC)の排出規制が関連します。
  • 関連条項:危険物乾燥設備からのVOC排出を制限し、適切な排気処理が求められます。

電気事業法・電気設備技術基準

  • 概要:電気設備の安全性を確保するための規制です。
  • 関連条項:防爆型の電気機器や配線が必要な場合、この法律や技術基準に準拠して設計・設置することが求められます。

コンプライアンス

コンプライアンス イメージ
コンプライアンス イメージ

これらの法規制を遵守することで、危険物を含む塗装や乾燥プロセスにおける安全性が確保されます。

各法令は、設備の設計から運用、メンテナンスに至るまで幅広く適用され、違反があれば罰則や行政指導が行われる可能性があります。

2024.08.27

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