スマートフォン 3R3C-事例-1(SOFTBOY PRO)
【スマートフォン 3ロボット3コート】
スマホ塗装の決定版。
4丁ガン(2×4)搭載のロボットソフトボーイ・プロを3台レイアウト。スマートフォンを、3コート処理する、3ロボット3コートシステムです。
ロボット、スプレーガン、回転機構付きコンベア、コントローラ、ブース、シリンジポンプが一連制御化されたソフトボーイプロ/スーパースピンドル300C塗装システムです。
携帯電話の塗装で培った技術をスマートフォン塗装用にさらにブラッシュアップしています。さらに、新開発、アキューム機構内蔵のドラゴンラインを導入し、大量生産の低コスト化を実現しています。
特徴
塗装コストの削減
塗料使用量の削減化
薄膜の多重塗り方式の回転塗装技術により、1個当りの塗料使用量を大幅に削減します。
大量生産
大量生産
1台のロボットに4ガン搭載することで、1台当りのロボット処理量を大幅に向上させ、低コストで大量生産を実現しています
低コスト生産
アキューム機構を内蔵したコンベアライン「ドラゴンライン」をレイアウトすることで、ブース幅を極限まで縮小。給気コストを削減し、塗装コスト低下に貢献しています。
仕様・性能
塗料の精密制御
シリンジポンプ仕様で塗料を精密に制御
1cc単位で制御するタクボオリジナル塗料供給装置「シリンジポンプ4ガン仕様」を使用することで、無駄な塗料を削減しています。
タクボでは、塗装の心臓部である塗料供給装置に逸早くシリンジポンプを導入し、塗料の定量供給化に着手しました。
従来の圧送方式では、塗料消費量の削減など、塗装コストの削減には限界があること、また、低コスト大量生産を実現するために、多ガン方式を採用していくと、精密に制御可能な塗料供給装置が不可欠になるからです。塗料を制御/管理するということと高品質、低コストは、切っても切れないテーマです。
回転塗装
回転塗装Rの技術で高品質塗装
正・逆回転可能なオリジナルコンベアラインをロボット内に設置。回転数を制御しながらロボットが適正塗料で塗装します。
不良対策
ゴミ不良対策のクリーンルーム
- 塗装システムはクラス100,000の浄化された室内設計になっており、温調システムも完備。さらに、ソフトボーイプロが配置されている塗装エリアは常にクラス10,000の浄化されたクリーンルームに設計。ゴミ・ブツ不良対策をとっています。
- 除塵ロボット&除塵ブースをレイアウトし、ゴミ不良の発生を防止しています。
- パスボックスにより、人が運び入れるゴミ/ブツの侵入を防止しています。
ドラゴンライン
ドラゴンラインは、アキューム機構を組み込んだタクボが塗装専用に開発したコンベアラインで、塗装ロボットの左右に前後にアキューム機構を配置するのが特徴です。
多ガン化したロボットは必然とブースが大きくなります。それは、コンベアラインが停止せずロボットが追従して塗装する仕組みになっているからです。
天つり型塗装ロボットソフトボーイプロの特徴は多ガンを装着可能にし、大量生産を実現できること。しかし、同時にブースが大きくなり給気コストも同時に上昇してしまいます。
そこで開発されたのが、塗装ロボットブース内のコンベアを停止させて塗装する機構です。これを実現させたのが、ドラゴンラインです。
ロボットブース内のコンベアラインを一時的に停止させることにより、ロボットの移動がカットされ、ブース幅も最小化でき、懸案だった給気コストを抑えることが可能になったのです。
給気コスト低減
- 追従式と違いロボットの左右移動がほとんどなく、ブースも最小限の大きさに押さえることができます。
- ブースの小型化
- 設備の小型化
UV塗装、UV照射ライン
- 業界で逸早くUV塗装システムを発表したノウハウをもとに、ライン設定しています。
- 溶剤乾燥炉、冷却ゾーンなど回転塗装に対応した独自UV照射ラインを開発設計しています。
参考レイアウト
スマートフォン3コート塗装システム
仕様
ワーク取り付け個数 | 8個/リング | 1回転治具当りのワーク取り付け個数 |
---|---|---|
ガン数 | 4丁ガン | 1ロボット当り |
ワーク名称 | スマートフォンカバー | スマートフォン本体カバー |
能力
塗装時間 | 1.25秒/個 | (1個当りの塗装時間) |
---|---|---|
塗料使用量 | 5cc/個 | ワーク1個当りの塗料使用量(1コート) |
生産量 | 2,880個/時 | (1時間当りの処理量) |