データプロの役割(DATA-PRO)
塗装データ作成専用塗装ロボット
塗装データ作成専用ロボットは、従来の色出しや条件出し作業を、オフラインで実行するための塗装ロボットです。
塗装ラインを止めることなく、効率良く塗装生産を進めます。
塗装生産の効率化へ
塗装を高品位で低コスト、効率よく生産するためには、塗装システムに潜むロスを見直すことから始まります。 従来の生産を開始する前提として、条件出し作業があります。この条件出し作業は、本生産ライン上にて行いますが、その作業をオフラインで作業することで、無駄なコストを抑え、効率よく生産することが可能になります。
データプロは塗装生産に様々な効果をもたらします
塗装生産に潜む数々の無駄や非効率性をなくし、また、塗装の追求から塗装教育、ロボット従事者育成など塗装コストを下げ、塗装生産に幅広く効果を発揮します
オフラインで生産効率を上げる
生産ラインを止めない
- 条件出しや、サンプル作成のために生産ラインを使用しない。
- 生産ラインを止めないで条件出しやサンプル作成ができ、無駄なエネルギーを消費しない。
- 総合エネルギーコストを抑える。
- 塗装生産中に、次のモデルの条件だしができる。
塗装コストを下げる
- 乾燥、空調、搬送エネルギー等、無駄にエネルギーを使用しない。
- 無駄な作業手間をなくす。
- 無駄な塗料消費を抑える。
塗装を追求する
塗装時間の短縮化
- ロボットの無駄な動きを無くすティーチングデータの作成
- 塗料のロスを無くす条件出し
- ワーク別塗装データの管理
無駄な塗料使用量の削減化
- 仕込み塗料から、テスト用塗料など、条件出しにかかる塗料の使用量を抑えます
- 本生産における塗料の使用量を計算し無駄な塗料の使用を抑えます
- 1cc単位で塗料を制御可能な塗料供給装置「ワンカップシステム」が、塗料の送出を制御し、無駄な塗料の使用を抑えます。
膜厚、品質の追求
- 被塗装物の管理
- メッキ塗装など、膜厚がシビアな超薄膜の追求
- 塗膜の追求や研究
技術レベルを上げる
ロボット従事者の育成
- 色変え、メンテナンス、ティーチング、条件出しなど、塗装ロボット従事者の育成
- 治具開発とその教育
- 無駄のないロボットの動き、ティーチング教育と育成
意匠塗膜の追求
- パールやメタリック、新塗料の塗装開発
- 多彩な塗装条件における塗り板見本作成と条件出し
機能性塗膜の追求
塗膜性能評価
分散生産を可能にする
点在する工場の品質を揃える
- 塗装データを転送することで品質の安定化
- 高度な再現性能により簡単な調整で、再生が可能
- ティーチングを含む条件設定、ワーク情報、ロボットの位置情報等の塗装データは、メールや記憶媒体にて移動が可能
- メールや、USBなどの記憶媒体から生産ライン上のロボットへインストールが簡単に行える
分散生産リスクの回避
- 工場間における品質のばらつきを無くす
- 各工場間での塗装コストのばらつきを抑える
- 条件出し作業の拠点化
- オペレータ作業の縮小
「スワニスト」による簡単操作
ティーチングアシスタントソフトウエア スワニスト
- 感性に依存した条件出しは廃し、数値入力で作業は全てデジタル化
- 簡単なトレーニングで表現豊かな塗装を再現
- 繰り返し精度が高く、量産性が良い塗装が実現
環境性能向上
スラッジやVOC排出抑制など
無駄な塗料の使用を抑え、オイルブース接続の塗料スラッジ回収装置「ボス2000」が、遠心分離により塗料スラッジを固形化。廃棄する塗料スラッジの量を減らします。 オイルブースは、63dbの低騒音設計。ノーポンプブースなど水洗ブースより遥かに静音で、作業環境が大きく改善され、作業者や地域環境にもやさしい塗装設備となります。 塗料の無駄な使用量を抑えることで、VOCの排出削減効果を得られます。
データプロの必要性
塗装コストを下げ、高品位塗装を効率よく実現するには、オフラインでの塗装機が必須となります。デジタルでコネクトされたロボットが、塗装データで結ばれ、各地や各工場で同等品質、同等な塗装コストで生産可能にします。 ロボットの技術、塗料供給システム、塗装技術「Rの技術」、乾燥機、ブース、塗装に必要な機器が塗装道の考えを共有することで実現する塗装生産。商品となる超塗膜が実現します。
2023.02.01