ホースレスガン 2018(パウチ塗料タンク)
塗料タンクとスプレーガンが一体化
塗料ホースを無くしホースに残る残塗料廃棄の無駄を無くす
塗料ホースを無くしたスプレーガン
パウチ式塗料タンク内蔵ホースレススプレーガン「ホースレスガン -18」2018年に最新版を発表。
2006年からホースレス化への取り組みとして技術開発を進めてきました。2018年版はその最新バージョンです。
パウチ容器に塗料を充填し、それを容器内に納め水圧により塗料を吐出する仕組みを開発。また、スプレーガン をドッキングさせ、霧化圧、ニードル圧、パターン圧はそれぞれエアーを配管し、スプレーガン の機能を持たせています。
塗料ホースにのこる残塗料の廃棄ロスを無くす為に開発しました。
塗料の無駄な廃棄を無くすために
塗料ホースを無くすためへの追求
塗料の無駄な廃棄を無くすスプレーガン。 塗料ホースからスプレーガンまでの使用されない残塗料の廃棄を無くす為に開発しました。産廃量及びそのコストの削減化。地球環境への対応などコストメリットをもたらします。また、塗料のデリバリーもパウチ式パッケージの提案で、必要最低限の塗料のデリバリーで廃棄塗料の削減化。さらに、塗料缶の不使用により輸送コストも大幅削減をもたらします。
ホースレスガン開発の歴史
2006年 シリンジガンを発表 同時にホースレスロボットXシステムを発表 2010年 ホースレスロボット2を発表 新型シリンジガン2発表 2018年 パウチ式ホースレスガン 発表
塗料ロスのコスト
算出例
- 1日30色の色変え : 45ℓ廃棄
- 1ヶ月(20日間) : 900ℓ廃棄
- 1年間 : 10,800ℓ(約1ton)廃棄
- ※廃棄塗料算出内訳: 廃棄塗料:色変え1回につき発生するホース内、ポンプ内の残塗料と塗料洗浄溶剤を含む塗料 約1,5ℓ廃棄した場合 内径4mmのホース5m:残塗料62.8cc / 2丁のスプレーガン戻りホース分と合わせて:残塗料251.2cc / ダイヤフラムポンプ内:残塗料50cc / 循環用溶剤:1,000cc /
年間約1トンの塗料を廃棄
1日30回の色変えや洗浄における塗料廃棄量を約1.5ℓとすると、年間約1トンの廃棄量になり、金額にして約2,700万円のロスコストとなり塗料を無駄にます。
無駄に捨てる塗料や洗浄用溶剤の廃棄ロスを無くすために
新開発「ホースレスガン」は塗料ホースを無くすことで残塗料の無駄な廃棄を極限まで減らし、また、その洗浄用溶剤や、洗浄の手間を無くします。
ホースレスガンの特徴
塗料タンクとスプレー
ホースを無くす。塗料タンクの保持とエアー圧、スプレーはどうするのか。 パウチ容器に塗料を充填し、水圧で塗料を吐出。そして、自動ガンを保持しエアー圧力でスプレーする。 長年追求したホースレスの形です。
ホースレスガンの構造
ホースレス構成:ホースレス本体+スコッチガン+塗料ケース(パウチ式塗料容器) ホースレスガン1台で塗装スプレーが完結。コントローラの信号を受けてパターン調整、霧化調整全て行い、塗料ホースを無くしています。
塗料タンクから吐出まで スプレーの機能を1つに網羅
ホースレス構成:ホースレス本体+スコッチガン+塗料ケース(パウチ式塗料容器) ホースレスガン1台で塗装スプレーが完結。コントローラの信号を受けてパターン調整、霧化調整全て行い、塗料ホースを無くしています。
ホースレスガンのスプレープロセス
1.タンク容器内に水が充填され加圧
1.タンク容器内に水が充填され、塗料が入ったパウチ容器が入ったタンク内を加圧します。パウチ容器の周囲を水で満たし、その水を外部シリンジポンプで押し出すことにより間接的にパウチ内塗料の定量吐出を実現しています。
2.霧化圧、パターン圧、ニードル用のエアー
2.コントローラからの信号を受けホースレスガンにエアー圧がかかります。スプレーの準備が整いました。
3.各部位、加圧開始
3.霧化エアー、パターンエアー等の条件でエアー圧力がかかり、スプレーします。
4.スプレーの状態
4.塗料ホースが無い「ホースレスガン」塗料ホースに残る残塗料を気にすること無くしかも、コストを削減します。
ロボットへ装着
ホースレスガンは至ってコンパクト。移載装置でロボットへ。
塗料がセットされたホースレスガンが移載
スワンロボットは塗料を充填したホースレスガンx2を装着可能な可搬仕様。装着→塗装→脱着交換→装着→塗装と全自動で行います。
ロボットへドッキング
塗装の自動化はホースレスガン の自動化も含まれます。塗料の充填や洗浄も自動化された充填/洗浄ユニットを同時に開発しています。
スワンロボット+ホースレスガン ドッキングデモ(2018年高機能塗料展にて)
塗料を充填した、ホースレスガンはブースへ搬送されスワンロボットが取り替えます。
塗料を充填した、ホースレスガンはスワンロボットに装着され塗装の準備に入ります。
ホースレスガンを装着したスワンロボットは、条件設定通りに回転塗装を開始します。ホースレスガンへ充填した塗料残量が少なくなる交換待機位置へ移動し塗料を充填したホースレスガン と交換します。また、スワンロボットは色変え(2コート)も可能にしています。(写真では色変え時のデモンストレーション)
ホースレスガンのメリット
色変え時の残塗料の削減
塗料ホースに残る仕込み塗料がなくなります。
溶剤消費量の削減
ホースの洗浄がないので、洗浄用溶剤がなくなります(ガンの洗浄時には溶剤を使用します。)
洗浄時間の短縮
塗料ホースが無く洗浄作業がない為に段取り替えの時間が大幅に短縮。作業負担を減らします。
塗料充填(仕込み)時間の短縮と作業の簡素化
パウチ塗料容器を自動で充填あるいは、メーカー支給となれば、作業時間は大幅に短縮可能になります。
金属缶(一斗缶、ペール缶)の廃棄を無くす
金属容器などの廃棄物が削減されます。
パウチ容器の再利用
自動充填システム(2018年展示会で発表)を使用すれば自動で充填・使用を自動で繰り返し、パウチ容器を再利用可能としています。
パウチ塗料容器への充填
パウチ容器 2種
- 保存・運搬用(2ℓ) 充填は塗料メーカー、販売店を想定
- ホースレスガン用(500ml) 自動充填システムを想定(高機能塗料展2018にて発表)
塗料パウチ容器の輸送運搬
一斗缶等金属容器へ複数個の塗料充填済みパウチ容器を入れて輸送を構想。※道交法、消防法など法律上の問題は検討中。
装置への脱着
- ホースレスガン へ自動で装着、洗浄
- ワンカップ システムへの装着(デモ機2018年展示会にて発表)。カップ式塗料供給システム(現行タクボエンジニアリング製)ワンカップシステムのカップ部をパウチキャリーケースに変更して使用。
ホースレスガンは開発品です。
※ホースレスガンは2018年の高機能塗料展にてプロトタイプとして出展発表されました。 ※ホースレスガンは開発品で非売品です。 ※ご検討の際は本タクボweb お問い合わせページよりお問い合わせください。 ※ホースレスガン:塗装用スプレーガン装置はタクボエンジニアリング(株)の特許です。
2021年6月30日
タクボエンジニアリング株式会社は持続可能な未来のために塗装システムを追求し塗装道を通じSDGSを支援しています。