インジウム塗料 エコミラー49(In. Mirror Coating System)
インジウム ミラー コーティング システム用塗料
メッキ塗装の肝である薄膜塗装をRの技術で再現。タクボエンジニアリングの独自なロボット塗装システムが、スプレーによるメッキ塗装の量産化を可能にしました。
インジウム塗料 エコミラー49
インジウム塗料(ECO MIRROR 49/エコミラー)とは
インジウム塗料のインジウムは、原子番号49、元素記号「In」のレアメタルです。単体は柔らかく銀青白色で常温で安定な金属で、日本で産出されましたが現在はほとんど中国産で、ほぼ中国からの輸入品です。
インジウムという名前の由来は輝線スペクトルの色がインジゴ(indigo)青色であるため、インジウムと名付けられたと言われています。融点が低く扱いやすい金属で、導電性、透過性があり、薄膜はミリ波などを透過する金属皮膜では珍しい特徴を持つ金属です。それを塗装用に加工してインジウム塗料(ECO MIRROR 49/エコミラー)としました。
※「エコミラー49」は武蔵塗料ホールディングス(株)の商標登録塗料です。
今何故、インジウム塗装か?
メッキ塗装の量産化要求の高まり
めっき塗装は、銀コロイド、錯体、メッキなどの技術進化を得て皮膜化していました。従来のメッキ塗装は、耐候性や耐食性に劣り、昨今の機器部品の高度化に伴い環境問題に対応した量産化の要求はますます高まりました。そこで、インジウム塗料の特性を機器部品に応用すべく、塗料メーカーとエンジニアリングメーカーが共同で開発することで、スプレー塗装によるメッキ塗装の量産化が実現しました。 インジウム塗料の持つ意匠性と機能性を発揮するスプレーによる生産システムが完成しました。
高度な塗膜要求に答えるインジウム塗膜
機能塗膜 ミリ波透過性
インジウム塗料は縞状構造膜を形成。電波の透過性があり、Rの技術にて超薄膜化することで、スマートフォンや家電製品、自動車の電子機器部品に使われる電波(5G, ミリ波)の特性を低下しにくい塗膜となります。
薄膜塗装技術 Rの技術
インジウム塗装の鍵を握る塗装技術Rの技術。薄膜多重塗装がインジウム塗膜の性能を決定づける鍵となります。膜厚調整が可能な「Rの技術」は、インジウム皮膜を高性能皮膜へ導き、スプレー塗装によるメッキ塗装を完成させます。
豊富な意匠塗膜
スプレーによるインジウム塗装の表現力は豊かです。
マット、ピアノブラックなど多彩な表現を可能にします。
素材を選ばない
インジウム塗料はあらゆる素材に対応します。
アンダーコートによりインジウム塗料の密着性を高めます。
インジウム塗装のプロセス
インジウムコーティングシステムの基本プロセスは、3コート3ベイクです。また、素材や意匠性の要求により4コートなどへ可変可能です。
【 下塗り → 乾燥 → 中塗り(インジウム塗装) → 乾燥 → 上塗り → 乾燥 】
2022.12.27