空調システム(ボイラーレス空調)
CO2排出削減:石油ガス系燃料の不使用
タクボエンジニアリングでは2007年よりボイラーレス空調システムを社内デモルームの空調に採用して運用しているほか、お客様に提供する塗装システムにも導入のご提案を行っています。
塗装の空調は外気をクリーンルームに導入し塗装ブースからそのまま排気する全外気空調(オールフレッシュ)方式で、その空調熱源として、従来は蒸気ボイラーによる加温と蒸気加湿による空調制御を行っていました。

この方法には以下のような問題点があります。
- 加湿に蒸気を使用しているため、高い熱エネルギーが要求される
- 夏場の空調に、再熱用として軽負荷とはいえボイラーを運転する必要がある
- 蒸気加湿後の給気ダクト内で蒸気の凝縮が発生し、加湿ロスやクリーンルームフィルタが濡れてしまうことがある
- ボイラーの日常メンテナンスが面倒
これに対して高効率空冷ヒートポンプチラーによる温水・冷水をスイッチひとつで切り替えて取り出せるモジュール型チラーユニットと気化式加湿を組み合わせることにより蒸気レス空調システムを構成することが可能です。


この空調システムのメリットとして以下のような点があります。
- ここで使用されるヒートポンプチラーはCOP 5.5という高効率のものであり10年前の倍以上の効率であるためランニングコストの大幅低減になる
- CO2排出量の削減
- 電気利用のため安全でメンテナンスが簡単
このボイラーレス空調システムを導入した塗装工場は空調エネルギーのランニングコスト及びCO2排出量を約35~40%削減しています。
《 タクボのCSR 》