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Rの技術 Vol.1 Rの技術の誕生背景

Dr.TAKUBO's COLUMN

Rの技術の誕生背景

Rの技術とは、ワークを回転させロボットが追従して塗装する、ロボット、ワーク、コンベアーが協調し合い薄膜の多重塗りによる塗膜形成をするロボットによる塗装技術です。

ソフトボーイによるこの回転塗装【Rの技術】を開発したのが、携帯電話が登場して間もない1996年。1999 iモードが登場する3年前。当時ロボット塗装においては網塗りが主流で600角の網の上にワークを並べ、ロボットが横行を繰り返しワーク台が90°インデックスして、塗装生産していました。スプレーマンの塗装方法を継承した形でした。
ピクチャ 29.png
1990年当時の網塗りロボットソフトボーイ

時代は急激に進み、顧客の要求事項も高度化して行きました。

高品質化:膜圧の一定、高輝度性、ゴミ不良、さらに低コスト化、量産化等々短期間に次々と要求事項が高度になり、開発が急務でした。

ある時技術開発部隊が図面を出力しているプロッタを見ていたところ、文字や図形を順番に描いているのではなく、人の目には意味不明に動作し描いているところを見て、機械には機械に適した動き、つまり合理的な動きがある事に気づきました。そうです。ロボットにはロボットに最適な動きがあると。スプレーマンの動きを忠実に再現できる様プログラム開発されていたロボットの開発発想を一旦リセットし、ロボットに無理のない動きで塗装する方法を考える様になりました。

そこで、複数のワークを円形治具の外周配置しその治具毎回転させてロボットが塗装する技術方法を編み出しました。これがRの技術の始まりでした。

携帯電話のボディには最適で膜圧の一定、品質の安定に十分な効果を上げました。また、そこで隠れていた問題点が次々にあぶり出されました。それは治具の重要性、塗料ポンプ、ブース、空調等の周辺機器です。1996年当時の出来事でした。

ピクチャ 30.png
1997年当時のスーパースピンドル方式ソフトボーイ・プロ

次回Rの技術Vol.2は、ロボット塗装における治具の重要性です。

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